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1999
北里大学
- 腫瘍抑制比較実験
History
黒酵母の歴史
黒酵母菌の発見
1970年代に自動販売機が飛躍的に普及している中、各飲料メーカーは、スッキリ濁りのない透明感が売りの清涼飲料水に白濁物質が生じる現象に悩まされていた。
当時、大手糖類メーカーに在籍していた「門田元一」氏は、この物質を取り出し培養をおこなった結果、ドロドロしたゲル状の物質が生成されており、この物質の元となっている菌が、何らかの酵母を放出していることが分かった。
この菌株を宮崎大学に持ち込み研究したところ、サトウキビ由来の原糖から採取される菌であることが判明した。研究を重ねることで、驚くべき作用が秘められている菌ということが次々と浮かび上がってきた。
黒酵母菌の産生物は水によく溶けるとともに、水中の混合物を凝集させ、吸着する能力が高いという特性が分かった。その特性から「黒酵母を飲用すれば、腸管の洗浄や腸管内細菌を改善出来るのではないか、そして自然治癒力向上の可能性があるのでは」と仮説を立てた。
まずは、黒酵母を牛や豚の飼料に混ぜたり、養殖魚の水槽に入れて経過を観察した。
その結果、家畜は病気発生率が激減し、抗生物質やホルモン剤を投与する必要がなく飼育管理費を抑えることが出来た。また水槽内では、汚れが底に落ち透明度が高くなり、養殖魚の病気が著しく減少した。このことから、黒酵母入り飼料は宮崎県の推奨となった。
次に行った研究は、黒酵母の有用成分の特定であった。再度、宮崎大学(工学部)にこの菌株と発酵液を持ち込んだところ、β-1,3-1,6-グルカンが豊富に含まれていることが判明した。
グルカンとは、食物繊維の総称であり、植物や海藻、菌類などの細胞壁に存在し、ブドウ糖がいくつも連なった分子構造をもった多糖体を広く指している。また食物繊維は、人間の消化酵素では消化できない為、そのままの形を保ちながら腸壁に溜まった老廃物を吸着し、体外へ排出する役割を持っている。
特にβ-1,3-1,6-グルカンは、免疫賦活剤として医薬品に認可されている「レンチナン(現在は販売中止となっている)」に、豊富に含まれている。
しかしながら、効果があっても安全でなければ食べることが難しいということで、1990年代に厚生省(現在の厚生労働省)へ黒酵母を提出した。その結果、安全性試験や変異原性試験をクリアし、1996年に食品添加物「アウレオバシジウム培養液(アウレオバシジウム
培養液から得られた、β-1,3-1,6-グルカンを主成分とするものをいう。)」として厚生省告示百二十号で公知された。その菌株は、門田氏より当社に託され厳重に管理している。
よりよい製品づくりのため現在も、門田氏とともに歩んでいる。
※表記名は、「黒酵母発酵液」又は「アウレオバシジウム培養液」
数々の実験・研究
厚生省(現在の厚生労働省)の安全性試験以外の研究も進めており、複数の大学や研究機関との共同研究により動物実験及び臨床試験が行われた。 その際に確認された黒酵母の作用は様々なものとなった。
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2001
北里大学
- 糖尿病モデルマウスを用いた生物学的活性の検討
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熊本大学
- 凝集沈澱法による浚渫土の固液分離性能と安全性の評価
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酒造場(宮崎県)
- 醸造排水の黒酵母発酵液利用実験
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巴工業(株)
- 洗米排水の黒酵母発酵液利用実験
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2003
北里大学
- 皮膚炎症モデルマウスを用いたI型アレルギー反応抑制に関する実験
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2004
鈴鹿医療科大学
- 毒性試験および放射線防護作用試験
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2005
(株)河合産業皮膚科医学研究所
- ヒト皮膚刺激性試験(化粧品用黒酵母発酵液)
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2005
BIOTOXTECH Co., Ltd.
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安全性試験(化粧品用黒酵母発酵液)6項目
1)細菌を用いる復帰突然変異試験
2)ウサギにおける眼粘膜刺激性試験
3)ウサギにおける2週間連続皮膚刺激性試験
4)ウサギにおける皮膚一次刺激性試験
5)ラットにおける単回経口投与毒性試験
6)モルモットにおける皮膚感作性試験
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鈴鹿医療科大学
- 紫外線障害防止効果および抗炎症効果について(化粧品用黒酵母発酵液)
確認された効果・効能
- 腫瘍抑制作用
- インターロイキン産生作用
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 糖代謝促進作用
- コレステロール低下作用
- 血圧調整作用
- 動脈硬化予防作用
- 放射線障害防護作用
- 臓器正常化作用
- 肝機能向上作用
- 腎機能向上作用
- 胃腸改善作用
- 便秘改善作用
- 美肌促進作用
- 育毛促進作用
- 体力増強作用
黒酵母発酵液配合化粧水保湿効果
29人を対象にした調査結果(左目元のみ対象者28人)
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油分37.6%だったのが10分後24.8%まで減少
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水分32.3%だったのが10分後49.0%まで増加
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油分35.1%だったのが10分後25.5%まで減少
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水分31.8%だったのが10分後48.8%まで増加
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油分35.0%だったのが10分後30.0%まで減少
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水分25.1%だったのが10分後42.6%まで増加
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油分34.0%だったのが10分後29.2%まで減少
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水分27.3%だったのが10分後41.3%まで増加
安全をお届けするために
当社では、門田氏より託された菌株を用いて様々な製品開発を行なっているが、ベースとなる黒酵母菌が正常に生産されるように培地に拘りを持って生産している。
30年以上の研究実績とノウハウにより、黒酵母を最高な状態で発酵出来るよう生産体制を整えている。
特に主原材料となる米糠は、岡山県農家と直接交渉し、特殊な栽培方法(合鴨農法)で作られる無農薬の米糠のみを厳選し配合。その他の培地にも合成原料を一切使っておらず、自然由来そのままの培地から発酵した黒酵母発酵液は、当社だけのオリジナル原料。